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あえて弁護士紹介を掲載していない理由

  •   2016.07.25
  •   探偵について

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トラン探偵事務所は、弁護士をあえて掲載をして紹介はしていません。
また、顧問弁護士以外の弁護士とは、仕事以外個人的にお会いをした事は一度もありません。

必ず、一線を引くように心掛けています。

どこの弁護士がいいかを聞かれたら、自分の判断ではと断りを入れてから、お伝えしていますが、他にも数社は必ず回って下さいとお答えしています。
こちらが紹介した弁護士だと、フィーリング、考え方、方針が合わないと感じても、依頼者様が、断りにくくなると考えるからです。
また、弁護士と懇意になり弁護士紹介を掲載してしまうと、他にも数社は回って下さいとの言葉が、しがらみが出来て、言いにくくなってしまのもあります。

何故数社回る必要があるのか?

これは、弁護士によって方針、考え方、進め方があり、その方針が必ずしも、依頼者様の求めているやり方と意見が一致しない事があるからです。
依頼者様が、裁判までしてきちっと白黒をつける。
裁判判決まで必ずして、判決文を残すようにしたい。
と考えていても、協議や調停で和解をする事を強く求められたり、依頼者様が裁判をしたいと強く伝えても、裁判をして頂けない弁護士もいます。
裁判まですれば、過去の判例からして数百万円の慰謝料は取れる内容なのに、協議で相手方が100万の慰謝料で和解を求めてきて、「裁判になると何年かかるか分からない。これは受けるべきだ。」と強く説得する弁護士もいます。

どちらが良い悪いではなく、何年かかるか分からないのであれば、その数年間の人生を裁判で無駄にするよりは、慰謝料が少なくても早めに離婚をして、先に進んだ方がいいとの判断もあり、弁護士の考え方もある程度理解は出来ますが、依頼者様の求めている解決とは違ってきてしまいます。
逆に、早期に離婚をしたい、慰謝料や財産分与は少なくてもいいと伝えても、相手方の財産や年収から、かなり取れると判断すれば、何年かかっても裁判まで進めようとする弁護士もいます。

これも、依頼者様の離婚後の生活を考えての事だとはある程度理解出来ますが、依頼者様の求める解決とは違ってきてしまいます。
また、相手方の年収を考えると、しばらくは離婚をしないで別居をし、婚姻費用を毎月貰ったほうが、生活が出来るので、依頼者様にそのようにアドバイスをして、依頼者様もその方針で行こうと考えても、弁護士は離婚を早期にした方がいいとの考えであれば、離婚を強く進めてきます。
依頼者様達の求めている決着は千差万別ですが、弁護士の方針、考え方、進め方は弁護士事務所である程度決まっています。
そして、依頼者様が自分の方針で進めて行きたいと伝えても、中々受け入れてくれないのが現状です。
なので、何社か回り、依頼者様の考えに沿って動いてくれる弁護士を見つけてほしいです。
また、弁護士に数人に会うと、弁護士によって考え方や方針が違う事を感じ取れると思います。
弁護士は雲の上の存在だと思っていても、数人に会えば弁護士という職業をしている人だと分かります。

そして重要なのが、信頼関係です。

この弁護士に賭けてみようと思える弁護士を見つけてほしいです。
掲載をしている弁護士を紹介してしまうと、依頼者さんは他の弁護士を知らないので、自分の考えや方針とは違っても、調査会社や弁護士がタッグを組んで説明すれば、そういうものかと流されてしまいます。
調査会社が弁護士と仲良く写っている写真を掲載するのは、すごい調査会社だとアピールをする事が出来るのと、弁護士も紹介をして貰えるお互いのメリットがあるからです。
掲載した弁護士を紹介する時に、その弁護士事務所のメリットをお伝えする事は出来ますが、デメリットは言えなくなってしまいます。
また、依頼者様の求めるものと、弁護士の方針が違うのを理解しているのに、掲載をしているからと、考えの違う弁護士を紹介するのもおかしいと考えています。
調査会社、弁護士事務所のお互いのメリットの為に、依頼者様を巻き込む事はしたくありません。
数々の裁判を見てきた中で、敵ながらかなりの手腕の弁護士がいました。
こちらは証拠があるので当然勝てましたが、最後まであきらめずにあの手、この手で反論をしてきた姿はある種の尊敬さえ感じました。
別の依頼者様に弁護士の事を相談された時、場所的にその弁護士事務所が近かったので、弁護士回りの一つに入れ、相談に行って頂きました。
トラン探偵事務所の調査報告書を見た時には、苦笑いをしたそうですが、トラン探偵事務所の報告書なら勝てると言って頂き、依頼者様はそこの弁護士にお願いをして裁判になりましたが、圧勝しました。
掲載をしている弁護士とのしがらみがあれば、以前、敵だった弁護士に相談に行って頂くようにお伝えする事は出来ません。
その弁護士とは、一度もお会いした事はありませんし、電話でも一度も話した事もありません。
しかし、何故かその弁護士からの紹介で、トラン探偵事務所に相談に来る相談者様もいますし、こちらも依頼者様の方針と、その弁護士の方針があえば紹介をする事があります。

探偵と弁護士はこういった関係が一番いいと考えています。
トラン探偵事務所は、調査を終えた後も数年間、多くの依頼者様と関わりを続けています。
ここまで無料で関わり続けている調査会社は、極めて稀なはずです。
なぜここまで関わり続けるのか?
依頼者様が弁護士を雇い、協議、調停、裁判を進めていく中で、弁護士が準備書面等を作成し、依頼者様が確認をして、相手方に送ります。
しかし、依頼者様の方針と違う内容や、本当にこの流れでいいのか疑問に感じる事も多々あります。
弁護士と懇意にしていると、その内容を確認しても何も言えませんが、弁護士と一線を引いていると、はっきりと的確な助言をする事が出来ます。

弁護士に引き継いで終わりではなく、
その後も的確な助言をする為には、
依頼者様を第一に考えるならば、
探偵と弁護士は一線を引くべきである。

これが、トラン探偵事務所の考え方です。

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