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理解不能

  •   2016.09.17
  •   お知らせ

女性の依頼者さんの離婚が成立しました。

夫は浮気三昧で、家に入れるお金も少なくなり、浮気相手とは旅行に行ったり、高級バックを購入してプレゼントをしていました。
依頼者さんはフルで働いていたので、離婚をしても生活には困らないのがなによりでした。
調査をし、数々の証拠を揃え、依頼者さんが夫に「浮気してるでしょ?」と聞いたところ、逆ギレ。

大量にある証%e7%84%a1%e9%a1%8c11拠の、二人のデートのツーショットのほんの一部を見せても、「たたの友達だ。」「おまえのそういう所が嫌いだ。」「家の事を何もしていないのが嫌だった。」「部屋を片付けないのが嫌だった。」「残業で夕食の用意が出来ない所が嫌だった。」「俺は浮気なんかしていないが、前からお前と離婚をしようと考えていた。」「だから離婚だ。」「さっさと出ていけ!」
と・・・
言い出したそうです。

ちなみに依頼者さんは確かに残業がありますが、夫よりもはるかに収入がよく、夫は定時で帰れるので、文句言うなら家の事は夫が少しはすればいいのにって思う内容でした。
幸い、お子さんもいなくて、夫契約の賃貸だったので、話合いの後に依頼者さんは、夫の望むように準備していた別のマンションに引っ越しをして別居。
前もって依頼をしていた弁護士から、夫、浮気相手に内容証明を送りました。

夫、浮気相手は話合いをしたのでしょう。
示し合わしたように、浮気を否定して来ました。

「ただの友達だ。」「たまたまお互いに時間があったので会っただけだ。」「何もやましい事はない。」「手を繋いでいたのは、普段からの癖だ。」「この日しか会っていない。」と。
確かにこの日はデートをしただけで、不貞行為は無かったのでですが、だからあえてその日のデートの証拠を提示した事には気づかなかったみたいです。

二人に言い訳をたんまり言わせた後・・・
大量にある証拠の一つのラブホテルの出入りを見せると、夫は「思い違いだった。この日も会っていた。」「でも、何もしていない。」「カラオケをしただけだ。」「何もしていなかったから、会っていた事を忘れていた。」との言い訳をしました。
もちろん浮気相手も、示し合わせたように同じ言い訳でさらに「彼が既婚者だとは知らなかった。」との定番の発言もしてきました。

でも、夫の車にボイスレコーダを仕込んでいて、「奥さんが出張だからゆっくり出来るね。」「奥さん、本当に家の事を何もしないよね。」「私だったら、仕事をしていても家事の手抜きはしないのに。」などの発言がとれていたのでジエンド。
ホテルには1回だけ行ったけど、何もしなかった、既婚者だとは知らなかったとの発言を、たんまり言わせた後、浮気相手は既婚者だと知っていたボイスレコーダの発言と、大量にある証拠の一つ、別の日のラブホテルの出入りと、車内でキスをしている証拠を投下。

女性には、慰謝料を支払い、和解が出来ないのであれば、他にも大量の証拠があるので、裁判すると連絡をしました。
しばらくして・・・

女性「すみません。誰にも言わないなら慰謝料分割で払います。」との発言。

どこかの弁護士事務所とかで聞いたのだと思います。
で、逃げ道がない事を悟ったんでしょうね。
こちらの離婚が成立するまでは、夫とは一切連絡をしない。
違反した場合は慰謝料を一括で支払い、さらに数百万円の慰謝料を上乗せして支払う事に同意するとの内容も含めた和解書で決着。

でも、夫は、「俺の通帳におまえの振り込みが無かったから、家賃が引き落とせない。さっさと振り込め!!」との謎の請求が来ました。
さらに「俺は離婚する気はまったくない。」「離婚するとは言っていない。」「離婚するなら解決金を支払え(慰謝料と言わなかったのは、多少勉強したからなのか?)」と斜め上の発言。

まず、「離婚するとは言っていない。」は夫との話し合いの時の、ボイスレコーダを聞かせて黙らせ、「離婚する気はまったくない。」は、夫は有責配偶者で裁判になれば、夫が嫌だと言っても離婚が成立する事を、諭すように、かみ砕いて弁護士が説明しました。

弁護士の「ここまで理解できない人は初めてです。」との発言も頂きました。
「離婚するなら解決金を支払え。」も立場が違うんだよ。との説明にも苦労されたようです。

結局、長~~期の分割で慰謝料を支払う事で合意。
離婚が成立しました。

後日談。

離婚をして数週間後。

夫から依頼者さんに「車の車検が近づいてきたから、半額支払え。」とのメールが来ました。
しかも、明細の写メを見ると、しなくてもいい整備のてんこ盛り。
普通なら10万円以下で出来るのに、28万円の見積もりでした。
見積もりだけは高額にして、実際は10万円以下でするつもりだったのでしょう。

夫の言い分は、「おまえも乗っていたのだから、半額支払う義務がある。」だそうです。

依頼者さんから電話連絡が来て、写メを見たときは、さすがの僕も15秒ほど無言になってしまい、依頼者さんから「大丈夫ですか?こっちの世界に戻って下さい。」と言われました。
結局、離婚協議書に連絡は一切するなとの内容を入れていたので、弁護士から連絡をしてもらいましたが・・・

弁護士は「え~~!!また彼と話をしないといけないんですか!!」と嫌がっていたそうです。

相手方のレベルや内容によって、やり方を変えるのですが・・・
この夫の場合は、「頼むから弁護士を雇ってほしい。」と心から願う内容でした。

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